ID 4260
登録日 2007年 7月13日
タイトル
ウツギ並木500メートル見ごろ 浦河・乗馬公園 50年前防風目的で植える
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新聞名
北海道新聞
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元URL.
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/37514.html
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元urltop:
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写真:
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】紅白の花を付けるハコネウツギが、町内西幌別の町乗馬公園で見ごろを迎えている。なぜこの並木が約五百メートルも続くのか不明だったが、日高森づくりセンターの調べで、前身の旧浦河林務署職員が五
十年近く前、防風目的で苦労の末に造成したことが分かった。
ハコネウツギは高さ二-三メートルの落葉低木で、花は最初白いが、次第に赤みを帯びるのが特徴。このため一つの木に二種類の花が咲いているように見える。
北海道南部以南の海岸近くの山野に自生しており、同公園では敷地をL字形に囲む垣根のように植えられている。かつては旧浦河林務署の苗畑だったが、なぜこれほど多くの木があるのか、町の職員には分からなかっ
た。
日高森づくりセンターでも資料がなく、経緯は不明のままだった。今回、職員がかつて苗畑で働いていた人を探し出し、ハコネウツギを植えた理由を聞いた。
それによると、一九六○年ごろ、苗畑を強風から守るため、職員が防風林づくりに着手。当初はゴヨウマツを植えたが、冬場は雪が少なく地面が凍結し、枯れてしまった。ネットで囲ったこともあったが、効果はなかった。
試行錯誤の末、たどり着いたのが、ハコネウツギ。道南から苗木を取り寄せ、挿し木で増やしていった。寒さに強く、低木のため、苗木の風よけにはうってつけだったという。
半世紀近くを経た現在、防風目的だった並木は、人々の目を楽しませることに貢献している。(
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