ID 4202
登録日 2007年 6月30日
タイトル
「埋もれ木」は縄文後期 浜松・都田川昨年末発見
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新聞名
静岡新聞
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元URL.
http://www.shizushin.com/local_social/20070630000000000009.htm
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元urltop:
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写真:
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浜松市北区都田町の都田川護岸工事現場で昨年末に見つかった「埋もれ木」が約3500年前の縄文時代後期のものであることが、地球科学研究所(名古屋市)の放射性炭素年代測定法による分析で明らか
になった。研究を進めていた県地学会会員の北村孔志さんが22日発行の同学会誌「静岡地学」で発表した。
発見当初は数十万年前の佐浜泥層から出土したとも考えられたが、関係者は「当時の植生や地形などの環境を知る上で貴重なデータになる」と推定結果の意義を強調している。
発見された木はムクやオニグルミなど約10本。大きなもので長さ約9メートル、直径80センチになり、川底から掘り出された。粘土層に密封されていたため保存状態が良く、樹皮が残っているものも見られた。同区引佐
町の竜ケ岩洞支配人で、日本洞窟(どうくつ)学会評議員の小野寺秀和さん(54)が出土を確認し、北村さんらと現場を調査した。
北村さんによると、埋もれ木はすべて倒れていたことから埋没林の可能性は低く、短期間にたい積したとみられる。竜ケ岩洞が別の地点で見つかった埋もれ木の年代調査を同研究所に依頼したところ、約4700年前と
の結果も出た。
埋もれ木の一部は竜ケ岩洞入り口の池に保存し、一般向けに公開する。近く説明看板などを設置する予定。
北村さんは「3500年前の埋もれ木を直接見ることができる意義は大きい」と話している..