ID 3999
登録日 2007年 6月 4日
タイトル
東京育ちの小学生がブナ植林
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新聞名
新潟日報
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元URL.
http://www.niigata-nippo.co.jp/pref/index.asp?cateNo=2&newsNo=413
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元urltop:
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写真:
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東京都荒川区の尾久宮前小6年生66人が3日、三条市(栄)の大面山にブナの苗木50本を植えた。交流する「栄ブナの会」(徳高定義会長)の指導によるもので、今年で5回目。快晴の下、都会育ちの子ども
たちは汗をふきながら一生懸命作業に取り組み、自然と触れ合った。
双方の交流は、今回訪れた児童らの先輩が同会に手紙を送ったのをきっかけに始まった。地球温暖化問題について取り組む中で植樹に関心を持ち、当時同小に在籍していた職員が徳高会長を紹介。「ブナはどれぐら
いの量の酸素をつくり出すのか」「木は何メートルぐらいになるのか」などの質問を寄せた。
その後6年生が栄を訪れるようになり、同会が借りている大面山の斜面にこれまで約250本を植えた。「初代」の木は高さ3メートルほどにもなった。
一方、徳高会長も毎年同小を訪れ、ブナの生態について授業を展開。「植樹を通して命の大切さを知り、将来失敗や挫折を経験したとしても大きく育った木を見に来れば立ち上がるきっかけになるはず」と話す。
今回、保護者、教諭と共に前日から現地入りしていた児童らは、約1000平方メートルのスペースに、高さ約1・5メートルの苗木を次々と植樹。地面に穴を掘り、くいを打ち込んでから苗木を植え、縄でくいにくくり付けた。
強い日差しが照り付ける中、重いハンマーやスコップを使っての作業に疲れた表情を見せながらも、約40分で細い苗木が並んだ。普段都会で過ごす子どもたちにとっては自然の中の生き物も貴重。カエルやミミズを見
るたびに珍しそうにしていた。
藤本成美さん(11)は「穴を掘るのは大変だったけれど、楽しかった。自分で植えた木が大きく育った姿を見に来たい」と話していた..