ID 3989
登録日 2007年 6月 4日
タイトル
山林のオーナーはいかが? 「がったり村」開村 丸森
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新聞名
河北新報
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元URL.
http://jyoho.kahoku.co.jp/member/news/2007/06/20070604t13045.htm
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元urltop:
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写真:
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宮城県丸森町耕野の芦沢集落が、都市住民とともに地域おこしを行う「芦沢がったり村」の開村を宣言し、「村民」の募集を始めた。「村民」は集落に移住せずに、山林や田畑を借りたり、盆踊りや収穫祭など地
区の行事に参加したりできる。観光客ではなく「住民」の一人として、山村の暮らしに触れてもらう仕掛けだ。
町西部の山あいにある芦沢集落は27世帯、約100人の小さな集落。過疎と高齢化に悩みながらも、住民同士が助け合う「結い」の風潮が今も残る。自然環境とともに、地域社会を観光資源として都市住民にアピールす
ることで来訪者を増やし、経済的な自立につなげようと、住民の発案で開村を決めた。
「がったり」とは、水力を利用した精米機のこと。数年前から住民が復元に取り組んでおり、集落のシンボルであることから名付けられた。
柱となる農地や山林のオーナー制では、棚田や畑、タケノコが採れる竹林を借りられる。水田は来年からの利用となる。
珍しいのは雑木林を貸し出す点。木を切ってキノコ栽培に取り組んだり、山野草を植えて自分だけの庭園を造ったりでき、近年、人気に火が付いたツリーハウスの建築も可能だ。
「切り出しが難しい尾根筋などに巨木が残されており、候補地はたくさん用意したい」。がったり村の「副村長」で農業谷津利明さん(56)は売り込む。
行事招待では、重箱の料理を持ち寄り、棚田を眺めながら青空の下で酒を酌み交わす田植え祭りや収穫祭、夏の盆踊りに無料で参加できる。このほか、(1)定住用住居や農地探しの支援(2)災害時の食料・住居援助(
3)村の情報の提供―などが受けられる。
谷津さんは「うわべではなく、同じ村民として交流を深めたい。よその人に『良いところだ』と言われれば、自信をなくしがちな住民も誇りを取り戻せる」と話す。
年会費である「村民税」は家族1万円、個人5000円。年1回、山菜やタケノコなど特産品のプレゼントがある。土地のオーナー制の料金はこれとは別で、所有者との協議で決める。
現地見学会を10日に開く。8日までに電話かファクスで申し込む。連絡先は地場産品直売所あがらいん伊達屋0224(75)3175..