ID 3981
登録日 2007年 6月 3日
タイトル
豊かな森林 地域の宝 東中国山地緑の回廊シンポ
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新聞名
日本海新聞
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元URL.
http://www.nnn.co.jp/news/070603/20070603002.html
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元urltop:
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写真:
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イヌワシやツキノワグマなど貴重な動植物との共生を目指した森林づくりを進める「東中国山地緑の回廊の森林づくりシンポジウム-共生と協同による山村地域の新たな歩みを目指して」(近畿中国森林管理
局、鳥取県など共催、新日本海新聞社後援)が二日、鳥取県若桜町の氷ノ山自然ふれあい館・響の森で開かれた。行政関係者や地元の人など約百三十人が参加。講演や先進地の事例報告を通じ、活動の進め方や回廊の
果たす役割などについて理解を深めた。
基調講演を行う只木名誉教授=2日、若桜町の氷ノ山自然ふれあい館・響の森
同回廊は鳥取、兵庫、岡山の県境に位置する稜線四十二キロ、約七千七百平方メートルの規模。中国地方では初めて設定された。鳥取県の扇ノ山ブナ植物群落保護林、沖ノ山林木遺伝資源保存林や兵庫県の上山高原
エコミュージアムなど五カ所の保護林が連結され、動植物が生息しやすい森林づくりを進めている。
シンポジウムでは、只木良也名古屋大名誉教授が「豊かな森林形態は地域の宝」と題して基調講演。森林の持つ多くの機能を紹介しながら「森林が正常な働きをすれば、人間が得る効果は大きくなる。保護林を連結して
守ることは意義がある」と話し掛けた。
続いてパネル討議が行われ、五人のパネリストが日ごろの取り組みや課題などについて意見を述べた。NPO法人上山高原エコミュージアム代表理事の小畑和之さんが同ミュージアムを核にした地域振興の取り組み、氷
ノ山自然ふれあい館の田中三弥子さんが森林環境教育の場としての氷ノ山の価値と取り組みについて、それぞれ発表した。
意見交換では▽回廊の設置と目的を内外に広める▽回廊の幅を広くする▽地域の意識を改革▽ワークショップを作り活動する-などを確認した..