ID　3939

登録日　2007年 5月30日

タイトル

実は意外と緑が多い上海…

新聞名

NNA

元URL.

http://nna.asia.ne.jp.edgesuite.net/free/china/take/07/0530a.html

元urltop:

-リンク切れ-

写真:

　

実は意外と緑が多い上海。特にこの季節は、街の木々が沢山の葉を付ける。そんな木を見上げ、「そういえば…」と、昔好きだった詩を思い出した。
「ポプラの木にはポプラの葉、何千何万芽をふいて（中略）いっしんにひらひらさせても、載せられる名はみな同じ」新川和江さんの「名づけられた葉」だ。自分の存在を、一枚の葉になぞって詠んだ詩。中国人、日本人、 ○○会社、○○学校と、ある組織に属してしまえば、外から見えるのは、“私”ではなく“組織の一員”になってしまう。そんな状況に焦り、詩はこう続く。「だからわたし考えなければならない、誰のまねでもない葉脈の走ら せ方を、刻みのいれ方を」。
13億枚もの葉をつける“中国”という大木。きっと、その一枚一枚の葉が、密かにこんな思いを抱えているのだろう。（