ID　3873

登録日　2007年 5月23日

タイトル

わがまちなんでも日本一

新聞名

日本海新聞

元URL.

http://www.nnn.co.jp/tokusyu/nihon1/0705232.html

元urltop:

写真:

　

日南町と島根県の県境に位置する船通山（一、一四二メートル）。ヤマタノオロチがすみ、スサノオノミコトが退治したと伝えられる神話の山に、深緑の枝葉を扇のように広げた「イチイの木」がある。樹齢千年 と推定される巨木は、国の天然記念物に指定されている。
　船通山は、山すそは落葉広葉樹林、中腹はブナとミズナラ林という植生で、森林浴や山野草の観賞を楽しみながら登ると、「天狗の土俵場」と呼ばれる山頂部の草原にたどり着き、突然、三百六十度のパノラマが目の前 に開ける。春にはカタクリの花も咲く。
　イチイの木は頂上近くの斜面に自生している。樹高は雪に押されたためか、五メートルと低いが、斜面下方に向かって伸び広がった枝葉は二十二メートルにも及ぶ。幹周りは九十センチ。どっしりと巨体を構え、登山者 を迎える。
　イチイの木の管理や登山道の補修などを行っている地元の上萩山自治会の荒木定美会長は「イチイの木は地元の誇り。大事に守っていきたい」と、目を細めて老齢の巨木を眺めた..

先頭 前ページ 次ページ 最後