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ID 324
登録日 2006年 2月18日
タイトル
蜂須賀桜をバイオ栽培 日本製紙小松島工場、植樹活動に協力
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新聞名
徳島新聞
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元URL.
http://www.topics.or.jp/News/news2006021807.html
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元urltop:
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写真:
 
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アグリビジネス(農業関連産業)に力を入れている日本製紙(東京)は、小松島工場(小松島市)に四月に開所する森林科学研究所分室で、バイオ苗によって徳島県産のサクラとして知られる蜂須賀桜の育成 を始める。蜂須賀桜の植樹活動に取り組んでいる「蜂須賀桜と武家屋敷の会」(桑原信義会長)が接ぎ木で苗を育てているが、もともと根がある自根苗でないため、成長に限界があった。バイオ苗を使えば、自根で長生 きできるようになる。
 蜂須賀桜を含む多くのサクラは自根での成長が難しく、接ぎ木で栽培することが多い。しかし、台木と挿し穂がつながらなかったり、接ぎ木した苗は接ぎ目から微生物が繁殖して枯れたりするため、数百年生きることは 困難とされてきた。
 森林科学研究所分室は特許出願中の培養技術を用い、四月中旬から研究を始める。同技術は、挿し穂を二五-二八度の温度と一〇〇〇ppmの炭酸ガス濃度に保った培養器に入れ、蛍光灯並みの光に十八時間、暗所 に六時間置くサイクルを三週間繰り返して発根させる。
 現在、蜂須賀桜は徳島市の育苗家が別のサクラの台木に芽を接いで育成しており、同室の開所を知った会員が昨年十一月、森林科学研究所に有償で依頼した。
 今回預けられる枝は、早ければ二〇〇八年春に花を咲かせるという。
 日本製紙の村上章主任研究員らは十七日、徳島市かちどき橋三にある推定樹齢約二百五十年の蜂須賀桜を視察。「開花後に新芽を採取したい。期待に応える成果を挙げたい」と話していた。
 同社は、培養技術を用いて宮城県塩釜市のシオガマザクラや奈良県葛城市のウワミズザクラなど約二十種類のサクラの発根に成功している。
 蜂須賀桜と武家屋敷の会の小倉博彦事務局長(63)は「バイオ苗の力を借りながら、数百年先まで元気なサクラの名木に育てたい」と期待している..

このページの公開日は1999年11月11日。最新更新日はです。

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