ID 3798
登録日 2007年 5月14日
タイトル
モクレンの花は何色? 北海道では白です
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新聞名
オーマイニュース
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元URL.
http://www.ohmynews.co.jp/news/20070511/11026
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元urltop:
-リンク切れ-
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写真:
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こいのぼりと桜が同時期。それが北海道の桜のシ-ズンの「常識」という記事を書きましたが、最近本州の友人からもう1つ、花に関することで「常識」を覆されました。
右の写真の花の名前をご存じでしょうか。
花に詳しい方なら「ハクモクレン」と答えると思います。実は北海道ではこれが「モクレン」と呼ばれます。ごく少数ですが、紫色の花をつけるモクレンを「紅モクレン」と北海道では呼びます。混合種の紫モクレンも時々見
ます。
いわゆる本州のモクレンは紫色の花を咲かせますが、同じモクレンでも開花はハクモクレンのほうが早いようです。
そのため、北海道では桜のピンクのパッチワークが終わった山に、白いモクレンのパッチワークが見られます。このモクレンの花が散るころ、ほかの木々の緑が濃くなり、初夏を迎えます。
普段は黒色に近い山ですが、春になると所々が桜でピンクになり、その後、モクレンの白が点在し、新緑を迎えます。また、家々の庭では桜が葉桜になるころに、モクレンが白い花を咲かせ、これが散るころに最後の桜
、しだれ桜が開花します。そして、リラ冷えを経てライラック(リラ)が開花し、夏を迎えます。
樹高は4mくらいでしょうか(撮影:中山 正志)
街路樹で言えば、シラカバが淡い緑の葉を伸ばし始め、プラタナスの白い幹が茶色になり、葉が伸び、アカシア(ニセアカシア)の茶色の葉が緑になるころに初夏が始まります。
5月の大型連休が終わると家庭菜園にも枝豆の種をまいたり、はつか大根の種をまいたり、ミニトマトの苗造りや、空(あ)いたすき間にパセリや大葉(青シソ)の種をまいたりなど、時間に追われた過密スケジュールをす
ごすことになります。
何の花が咲いたかという情報は、その家庭菜園のスケジュールの目安となります。まさに、モクレンは花時計なんです。本州にはハクモクレンってありますか?
ちなみに、この花が西欧に紹介されたときには日本の花と紹介されたようですが、モクレンの原産地は中国の雲南省、四川省あたりだそうです..