ID 319
登録日 2006年 2月17日
タイトル
国有林で「ナラ枯れ」学ぶ 東山 清水小の児童
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新聞名
京都新聞
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元URL.
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2006021700167&genre=F1&area=K1E
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元urltop:
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写真:
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京都市東山区の東山一帯で広がるカシやナラの集団枯死「ナラ枯れ」を学ぶため、同区の清水小の児童が17日、近くの国有林で枯木の伐採現場を見学した。原因となる昆虫を見つけたり、樹木の特徴などを観察して、
森林保全の大切さを実感していた。
ナラ枯れは、木に穴を開けて産卵する体長約5ミリの昆虫カシノナガキクイムシが原因。虫に付いた菌類が一緒に入り込んで木の中で繁殖し、枯らしてしまう。京都大阪森林管理事務所(上京区)が現在、枯木80本の伐
採と殺虫剤による防除に取り組んでいる。
この日、5年生17人が、同事務所の職員、京都森林インストラクター会(下京区)のスタッフと一緒に、山道の多様な木を観察しながら、清水寺北東にある伐採現場に向かった。
目の前で、高さ約15メートルのシイの枯木が大きな音を立てて切り倒されると、みな目を丸くしていた。切った木の中から5ミリほどの幼虫を見つけると、顔を寄せてのぞき込んでいた。見学後、児童は「虫がなぜ木に
卵を産むの」「虫が増えたらどうなる」といった質問を熱心にしていた。吉田裕史君(11)は「被害はニュースで知っていたけど、こんなに小さな虫が大きな木を枯らしてると思わなかった。森を守らないと大変なことにな
る」と話していた..