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ID 40
登録日 2006年 1月13日
タイトル
震災復興の心の支え、桜を救え──神戸、移植で枯死の危機
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新聞名
日経ネット関西版
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元URL.
http://www.nikkei.co.jp/kansai/news/30893.html
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元urltop:
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写真:
 
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阪神大震災の復興のシンボルとして地元住民に親しまれた神戸・JR六甲道駅前の1本の桜の木が枯死の危機に直面している。震災後に芽を出し、駅周辺の再開発事業計画が持ち上がった際も住民らの陳情 で伐採を免れたが、移し替えられたことがあだに。「コンクリートのすき間で成長する姿に何度も元気づけられた」。被災住民らの懸命の世話が続く。
 六甲道駅近くの防災公園の高さ約2メートルのオオシマザクラに昨夏、異変が起きた。枝に生気がなくなり、葉は枯れ落ちた。樹木医の診断は「根頭がん腫」。水や養分が吸い上げられなくなる根の病気で、回復の見込み は極めて低いという。
 元々は駅前の街頭にあった。再開発で公園に移しかえられてから4カ月後の異変は、環境の変化になじめず、根を十分に張ることができなかったのが原因とみられる。
 被災者を励ますために震災後、街頭の植樹活動に取り組む地元の市民グループ「はなクラブ」代表の前田和子さん(57)が、このオオシマザクラを見つけたのは1998年のことだ。
 駅前の仮設郵便局の基礎ブロックのすき間からわずかに顔を出した約30センチの若木に「震災で犠牲となった人たちの魂が宿り、自分たちを勇気づけてくれている」と感じたという。
 1本の桜の話は口コミで広がり、多くの住民が足を運んだ。3年後の2001年春には初めて花を咲かせ、「復興のシンボル」として知られるようになった。その年、復興事業で駅周辺の再開発計画が持ち上がり、周辺の木々 と一緒に伐採されることに。しかし、地元住民が神戸市と掛け合い、難を免れたはずだった。
 「防災公園でこれからも被災地を元気づけてくれる」と喜んでいた地元住民らは、枯死の危機に心を痛める。「もう1度、見事な花を咲かせて」。水やりなどの世話をする前田さんらは回復を信じている..

このページの公開日は1999年11月11日。最新更新日はです。

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