ID 3636
登録日 2007年 4月25日
タイトル
「石割桜」の根元を踏まないで お地蔵様3体がガード 伊達・善光寺
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新聞名
北海道新聞
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元URL.
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/22620_all.html
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元urltop:
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写真:
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樹齢二百年といわれる善光寺(有珠町)の「石割桜」を守るため、樹医の松浦義夫さん(66)=日高管内日高町=が二十四日、桜の下に三体の地蔵を設置した。木を傷める根元での記念撮影などを、お地蔵さ
んに防いでもらおうという苦肉の策だ。
松浦さんは豊浦町に住んでいた二○○一年、幹の腐食が進み、花が年々少なくなってきた石割桜を初めて本格的に治療した。その後も、幹を支える支柱を補強するなどして桜のケアに努めている。
ところが、花の季節になると、立ち入り禁止となっているのに、桜が根を下ろした岩に上がって写真を撮る人が少なくない。「根元が人に踏まれると、傷みが進む」と心配した松浦さんが思い付いたのが、お地蔵さんの力
を借りること。「お地蔵さんをまたいでまで桜に近づく人はいないはず」と思い、高さ三十センチほどの地蔵三体を岩の上がり口に置いた。
治療から六年たち、幹は再び腐食が進んでいる。石割桜は今年もゴールデンウイークには花を付けそうだが、松浦さんは「再治療がそろそろ必要」と話し、「桜の寿命を一年でも延ばすため、木を大切に見守ってほしい
」と訴えている。(
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