桜は日本人の心。北上する桜を追ってみよう
.
新聞名
ライブドア・ニュース
.
元URL.
http://news.livedoor.com/article/detail/3113844/
.
元urltop:
.
写真:
.
花の生命は短い。うす紅色の桜は満開と同時に散り、葉桜となる。東京の千鳥ヶ淵、上野公園、石神井川周辺の桜名所の人出はもはや殆どなくなってきた。他方で、桜前線は北上しながら、山間をも駆け上っ
ている。全国からの桜の便りはまだ多い。一年に一度きりの桜見物ではもったいない。このさい桜前線を追ってみよう。
関東地方では9日現在では、群馬県高崎市、渋川市の市街地の桜が満開だ。関越自動車道からみた、田園地帯には菜の花畑、芝桜、染井吉野の桜などが咲く。いずれも満開で、黄色、紫、うす紅色のコントラストで、存
分に楽しませてくれる。
渋川市街地から一般道路に入り、吾妻川の上流に向かう両岸の桜は見事な満開だった。伊香保方面への分岐点・小野上(おのがみ)あたりの桜はまだ3分咲き。今週末あたりが見ごろになりそうだ。吾妻線の小さな駅舎と
、ホームの桜がよく似合いそうだ。カメラ愛好家には見逃せないスポットだろう。
中之条町(なかのじょうまち)の街中から四万(しま)温泉へと向かうと、桜はまだ蕾(つぼみ)だった。山間の紅色の樹木はほとんどが満開の梅だ。あわせて民家の庭先には梅、沈丁花、水洗、連翹(れんぎょう)などが咲く
。こうした風景を見るにつけて、3月上旬に逆戻り(タイム・スリップ)したような心境となる。人生がなにかしら1カ月分ほど得した気分だ。
群馬県の山奥の四万は室町時代からの温泉地。湧出量が多いところで有名だ。旅館『たむら』の従業員に桜情報を聞いてみた。「桜は里から登ってくるのが、遅いところです。見ごろは4月下旬です」と教わった。例年、ゴ
ールデン・ウィーク前半ならば、桜が楽しめるという。日本人は桜とか富士山とかの風景が好きだ。満開の桜はなんど観ても飽きるものではない。このさい一度の花見で満足せず、家族や友人と桜を追ってみてはいかが
だろう。
大型連休に入ってからも、東北地方などでは存分に桜めぐりができる。角館、弘前などが代表されるように、桜の名所は多い。群馬県の山間の町や、長野県の高遠などでも桜が絢爛に咲く場所はある。足を向けてみよ
う。日本人ならば、桜を観るたびに、心豊かになれるはずだ。【
..