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ID 275
登録日 2006年 2月10日
タイトル
桜街道の夢かなう 吉野川市の村田さん、34年間で2000本植樹
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新聞名
徳島新聞
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元URL.
http://www.topics.or.jp/News/news2006021110.html
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元urltop:
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写真:
 
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毎春、満開の桜が咲き誇り「チェリー・ロードライン」の愛称で親しまれている県道・神山川島線を「日本一の桜街道」にしようと三十四年間、沿線に二千本以上の苗木を植え続けた吉野川市美郷古土地の旅館 経営村田芳久さん(69)が、今年を最後に植樹活動を終えた。全線への植樹が終わり、全国に知られる桜名所になったためで、村田さんは「長年の夢がかなった」と喜んでいる。
 村田さんが植樹を始めたのは、県道が旧川島町から旧美郷村(いずれも現吉野川市)まで改良された一九七二(昭和四十七)年。県道工事で付近にあったヤマザクラが減少し「生まれ育った故郷を桜で飾りたい」と、自 宅前に一本の桜を植えたのがきっかけだった。
 同市川島町から神山町に至る約二十八キロを歩いて植樹ポイントを調査して山林所有者の了解を得た上で、ソメイヨシノを中心に毎年七十-百二十本を道路の両側に植えていった。年間数十万円の費用はすべて村 田さん自身の負担。台風で道が崩れて苗木が流されたり、心ない人の盗掘被害に遭ったりしながらも、村田さんの「日本一の桜街道にしたい」という情熱が冷めることはなかった。
 さまざまな苦難を乗り越え、今では桜が大きく成長。毎年四月上旬には、県道沿線はピンクのトンネルへと姿を変え、ドライバーの目を楽しませている。全国的にも「チェリー・ロードライン」の名前が知られるようになり 、東北や九州など全国から訪れる行楽の家族連れや団体のバスツアー客も増えている。
 十五年ほど前から自宅前に「東山さくらの里」と名付けた休憩所の整備を進めており、間もなく完成。最後の仕上げとして、自宅周辺に百十本の苗木も植えた。
 行楽客に桜を満喫してもらうため、これからも夏場の下草刈りやごみ拾いなどは続けるという村田さんは「訪れる人の喜ぶ顔が見たくて、一年、また一年と植樹を続けてきた。苦労と感じたことは全くない」と話し、今年も 桜が満開になる日を心待ちにしている..

このページの公開日は1999年11月11日。最新更新日はです。

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