ID 3207
登録日 2007年 3月22日
タイトル
「御影堂」どっしり 東本願寺 鉄骨で構造補強
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新聞名
京都新聞
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元URL.
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007032200221&genre=J1&area=K1F
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元urltop:
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写真:
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京都市下京区の東本願寺(真宗大谷派本山)で、世界最大級の木造建築物「御影(ごえい)堂」の構造補強工事が進んでいる。宗祖親鸞像を安置する内陣の屋根裏に荷重を分散させる鉄骨を渡し、また屋根の
重さで「く」の字形に曲がった柱を鉄製の部材で補強した様子が22日、公開された。
公開されたのは内陣の中心部分の「本間」の屋根裏などで、10本の柱で囲まれている。そのうち「中柱(なかばしら)」と呼ばれる2本の柱は飾り物をつけるために一部が削られているうえ、それぞれ180トンの荷重が
かかり「く」の字に曲がっていた。そのため補強工事では、削られた部分に鉄骨がはめ込まれ、曲がりが補正された。
また、ほかの8本の柱に荷重を分散させるため、柱の上に架ける梁(はり)が鉄骨ではさんで補強された。梁には2000年前に伐採され、御影堂の再建の際に新潟県・阿賀野川の川底から引き上げられたといわれるケヤ
キの巨木の「神代牛引梁(じんだいうしびきばり)」(長さ14・5メートル、直径1・2メートル)も含まれている。
今後、耐震補強工事も進められ、阪神大震災級の地震にも耐えられる補強が施されるという。
御影堂は南北76メートル、東西58メートル、高さ38メートル。1895(明治28)年に再建された。親鸞の七百五十回忌(2011年)に合わせて修復が進められており、08年12月に完成する..