ID 2946
登録日 2007年 3月 7日
タイトル
世界遺産の森を整備 森林管理署の活動方針
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新聞名
紀伊民報
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元URL.
http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=120855
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元urltop:
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写真:
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林野庁和歌山森林管理署(田辺市)の諮問機関「世界遺産に係る森林整備検討委員会」は、新宮市の権現山国有林の「シダレザクラ広場」にサクラを植えたり、同市の御手洗国有林内の熊野古道を整備したり
する活動方針を決めた。
シダレザクラ広場は、面積約0・5ヘクタール。シダレザクラの古木3本とヤマザクラ2本がある。3月中に2種のサクラの苗木計30本を植樹する。さらに、下草を刈り、広場の隅で立ち枯れしたクスノキを伐採する。
熊野古道「高野坂」沿いでは竹林の間引きとタケノコ掘りを継続する。
竹林は高野坂中央付近の国有林と民有林にまたがり、国有林内は約0・5ヘクタールの広さにモウソウチクが密集し、天然木の生育を阻害していた。一昨年、市民の協力で500本を間引いた。昨年4月には「タケノコ掘
って古道整備・持ち帰り旬の味を」と銘打ち、ボランティアに200本収穫してもらった。
委員会の会合では、一昨年の10月から昨年5月にかけてウの大群が御手洗国有林に飛来し、大量のフンが樹木を白く覆った問題で、日本野鳥の会県支部に依頼した調査結果が報告された。
調査によると、ウは昨年5月以降は姿が見えなかったが、10月ごろから飛来し始めた。現在、ウミウ約50羽、カワウ約150羽を確認。しかしコロニー(集団営巣・繁殖地)はつくっておらず、今後は、コロニーをつくられな
いように監視が必要としている。
同委員会は、世界遺産を含む新宮市内の国有林整備を官民合同で考えようと2005年3月に同森林管理署が設置した。
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