ID　2872

登録日　2007年 2月25日

タイトル

八重姫ゆかりの古木守れ 菰野・広幡神社氏子ら保護に汗

新聞名

中日新聞

元URL.

http://www.chunichi.co.jp/00/mie/20070225/lcl_____mie_____002.shtml

元urltop:

写真:

　

菰野町菰野の広幡神社の参道近くにあるヤマモミジの古木を守ろうと、同神社の氏子らが２４日、支柱を取り付けた。織田信長の孫娘で、初代菰野藩主土方雄氏（かつうじ）の正室八重姫が植えたと伝えられる が、幹に空洞があり「強風が吹けば倒れる危険がある」との樹木医の“診察”を受けての応急措置だ。
　このモミジは、日が照りつける田んぼのあぜで農家の女性が授乳しているのを見た八重姫が、木陰ができるようにと植えたと伝えられる。昨年秋に八重姫にスポットを当てた演劇が地元の人たちの手で町内で上演され たこともあり、見物に訪れる人も多い。
　高さ約７メートルで、根元付近の幹回りは約２メートル。Ｙ字形に枝を広げ、古木ならではの風格がある。しかし、根元付近から高さ約２メートルあたりのところまで大きな空洞があることから、同町福村の樹木医鈴木耕作 さん（６５）にみてもらった。その結果、「台風などに見舞われたら、倒れる危険性が高い」との診断。鈴木さんから指導を受けて保護活動に乗り出した。
　根元の土を１カ月ほど前に取り除いて準備作業をし、この日の作業となった。氏子ら８人が参加し、２本の太い枝にそれぞれ丸太で支柱を立て、周囲に柵を設けた。「当面はこれで大丈夫だが、葉の出具合を見て、必要 なら肥料も」と鈴木さん。氏子総代の市川吉康さんは「先人が残してくれた木を地域を挙げて守りたい」と話している。