ID 2794
登録日 2007年 2月18日
タイトル
地域の名木復活を 住民ら樹勢回復術学ぶ
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新聞名
四国新聞
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元URL.
http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/locality/article.aspx?id=20070218000122
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元urltop:
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写真:
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樹勢の衰えが目立つ香川県高松市国分寺町の如意輪寺境内にある市指定天然記念物のヤブツバキを生き返らせようと、付近の住民らが十八日、樹木医の指導で木の管理方法を学んだ。樹木医は土壌改良
を施し、養生のポイントを伝授。新しい根が伸びていることも確認でき、住民らは代々守り継がれてきた地域の名木の復活を誓い合った。
如意輪寺のヤブツバキは、樹齢三百年以上とみられる古木で、高さ約六メートル、枝の広がりは七―八メートルに達する。根元から数本に枝分かれする樹形が珍しく、旧国分寺町が一九八一年に天然記念物に指定。合
併後、市指定として引き継がれた。しかし、二〇〇〇年ごろから樹勢が衰え始め、いまでは半分の枝が枯死し、花の数も急激に減った。
こうした状況を受け、市教委が香川県内の樹木医などでつくる香川のみどりを育む会(川西玉夫理事長)の協力で、日ごろ木の世話をしている地元住民らに樹勢回復の手だてを覚えてもらう勉強会を開くことにした。
勉強会には地元住民ら約三十人が参加。樹木医は、寺周辺の環境変化で地下水の流れが変わったことや木の周りの新たな盛り土を樹勢減退の要因として指摘。根元の土を掘り起こして根の状態を確認し、土壌改良材
を混ぜ込んだ。
地中では新しい根が伸びていたため、樹木医は「きちんと手入れすれば、樹勢は回復するはず」と診断。木全体に栄養が行き渡るよう花をつぼみのうちに摘み取ることや、土の硬化を防ぐために木の周囲は踏まず、雑
草をこまめに抜くことなどをアドバイスした。
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