ID　2708

登録日　2007年 2月　9日

タイトル

千人塚公園の桜を再生 個人、団体に管理委託

新聞名

北陸中日新聞

元URL.

http://www.hokuriku.chunichi.co.jp/00/ngn/20070209/lcl_____ngn_____004.shtml

元urltop:

写真:

　

飯島町は、病気などで樹勢の衰えが目立つ同町七久保の県立千人塚公園の桜をよみがえらせるため、新年度から桜１本ごとに個人や団体が管理する「桜守ファミリー」制度を導入する。家族の一員として愛 情を持って育ててもらい、桜の名所を維持していく考えだ。
　公園を管理する町振興公社によると、園内には約７００本の桜があるが、老木が多く、幹にコケやカビが繁殖したり、てんぐ巣病にかかったりして衰える木が目立ってきている。樹木医らでつくる桜守はいるが、６５人の メンバーは高齢化し、高所作業も困難になってきたため、すべての桜を管理していくことは不可能な状態だ。
　このままでは毎年１万人以上の花見客でにぎわう大事な観光地が失われる恐れがあり、町は個人や団体に管理を任せる方式を導入して桜を１本ずつ守り育てていくことを決めた。
　それぞれの木にファミリーの名前を付け、定期的な観察と下草刈りなどの作業を依頼する。薬剤散布や高枝切りなどの危険を伴う作業は町や桜守が行うため、専門的な知識がなくても問題ない。３月上旬にも町商工会 員や小中学校などに応募を呼び掛ける予定だ。
　町振興公社は「このまま放置すれば桜は危機的な状況になる。『家族の愛情』で早いうちに保護したい」と話している。