ID 195
登録日 2006年 1月30日
タイトル
『馬込の桜』伐採跡地 1300年前の墓穴発見
.
新聞名
東京新聞
.
元URL.
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tko/20060130/lcl_____tko_____004.shtml
.
元urltop:
.
写真:
.
樹齢七十年余の桜やシイノキの伐採をめぐり、近隣住民が反対していた大田区東馬込のマンション建設地で今月初め、約千三百年前の墓穴が見つかっていたことが分かった。業者側は埋蔵文化財として都
教育委員会に届け出ており、発掘調査が行われる。工事は中断されている。
区郷土博物館によると、見つかったのは全長約五メートル、高さ約二メートルの横穴墓一基。奈良時代初めごろのものとみられ、石を敷きつめた上に人骨も残っていた。建築主の大手不動産会社は、学芸員の確認を得て
今月十日、都教委に届け出た。業者が費用負担して発掘調査を行い、記録保存する。
横穴墓は、丘陵地の斜面などを生かして横穴状に掘った墓。地形が台地状の同区馬込や池上、山王地区では、これまでに二百五十基ほど発掘されたという。
計画ではマンションは地上六階、地下二階で、二〇〇七年春完成予定。計画への影響について不動産会社は「まずは調査してみないと分からない」と話している。
この土地には、高さ十五メートルのソメイヨシノ二本や、約三十本のシイノキが生い茂る屋敷林があった。周辺住民が「大切な緑」だと訴えて計画見直しを求めたが、昨年十一月に伐採された。
..