ID 2570
登録日 2007年 1月25日
タイトル
県文化財に「久保のカツラ」
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新聞名
三陸河北新報
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元URL.
http://www.sanriku-kahoku.com/news/2007_01/k/070125k-katura.html
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元urltop:
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写真:
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県文化財保護審議会(会長・大橋広好東北大名誉教授)が二十四日県庁で開かれ、気仙沼市久保にある「久保のカツラ」を県指定文化財(天然記念物)に指定することを決めた。指定は二月の県広報掲載によ
り正式決定する。気仙沼市の県指定文化財は「久保のカツラ」を含め、有形文化財三、無形民俗文化財三、名勝一、天然記念物五の計十二となる。
久保のカツラは、気仙沼市西部、落合地区の農業熊谷博之さん(六三)宅の敷地西側の沢にある。
高さ三十三メートル、幹周り十三メートル、枝張り二十五メートル。雌雄二本の幹の根元から大小二十数本の幹を分岐して大きな株を形成し、美しい樹形を保つ。樹齢約八百年以上と推定される県内一のカツラの巨木で
、一九七五年四月十八日には「久保の大桂(おおかつら)」として気仙沼市指定文化財(天然記念物)になった。
熊谷さん宅は、田園歌人として中央にもその名を知られた熊谷武雄(一八八三-一九三六年)の生家。熊谷さんは「市の文化財に指定される前の七一年に、武雄の弟子でもあった市文化財保護委員の三浦百郎さん、小
山武雄さんが調査のために訪れた。長女が生まれた年でもあり思い出深い。樹勢は今も盛んで、これからも大切にしていきたい」と話している。
気仙沼市の県指定文化財の天然記念物は「下二本杉」(唐桑町馬場、五〇年五月指定)「羽田神社の太郎坊・次郎坊の杉」(赤岩上羽田、五五年三月指定)「岩井崎石灰岩化石」(波路上岩井崎、五九年八月指定)「平八幡
神社の大サワラ」(川原崎、同)に続く。
また、県文化財保護審議会は今回、久保のカツラとともに、県図書館が所蔵する「宮城県漁具図解・略解」と「關算四傳書」の写本五百七冊も県指定文化財(有形文化財)に指定することを決めた。
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