ID　2528

登録日　2007年 1月19日

タイトル

青葉公園に残る原生林の面影を植物図鑑で紹介 千歳の自然保護協会 来月末発行

新聞名

北海道新聞

元URL.

http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20070120&j=0019&k=200701200301

元urltop:

写真:

　

自然の調査や自然破壊の恐れのある工事の監視活動を続ける「千歳の自然保護協会」（３６人）が、市内真町の青葉公園の植物図鑑を作っている。２月末までに１０００部を発行し、市内の学校、図書館などに 寄贈する予定だ。 　青葉公園は戦前、皇室の御料林で、戦後、市が払い下げを受けた。 　市街地にあるが、原生林が色濃く残っており、ミズナラ、カツラなどの巨木や、クロユリ、ベニバナヤマシャクヤクなど希少な草花が多いという。 　同協会の今野善行さん（７１）は十年前から、そうした植物を撮影している。 　図鑑は、同協会がその写真を活用し、一般の人に同公園の植物を紹介する資料として作ろうと決めた。 　二○○三年秋から、調査を開始。昨年夏から秋には、樹木医を招き、種類や生育環境などを確認してもらった。同公園の植物に関する詳しい調査は、一九六六－六八年に千歳高が行って以来という。 　図鑑はＡ４判、カラーで、約四十ページの予定。 　草花約二百六十種類、樹木約八十種類について、花や葉の形状、花が咲く時期、公園内で観察できる場所などを、今野さんの写真とともに紹介する。 　同協会の明野幸久会長（６５）は「市街地にこれほど自然豊かな公園があることを知らせたい。図鑑を見た子供たちが、自然を大事にする気持ちを持ってくれれば」と話している。（