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ID : 15240
公開日 : 2010年 3月 5日
タイトル
そこが聞きたい:大台の森の保全に取り組む森守クラブ代表・三浦美恵さん /三重
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/mie/news/20100304ddlk24070160000c.html
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元urltop:
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写真:
 
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◇地球に喜ばれたい--三浦美恵さん(55) 原生林に近い状態で残る大台町の山林を残すために自然保護団体が進めている「ナショナルトラスト運動」に協力しようと今年1月、市民グループ「森守(もりもり)クラブ」が設立された。代表を務める伊勢市大倉町、主婦、三浦美恵さん(55)に、取り組みや環境保護に対する思いなどを聞いた。【田中功一】
 --トラスト運動はどういうものですか。
 クマなどがすめる森を残す活動をしている「日本熊森協会」が進めているもので、宮川上流にある大台町池ノ谷と父ケ谷の山林計676ヘクタールを買い取って保全する運動です。山林購入に9000万円が必要で、全国に寄付を募っています。2月15日現在で不足は3000万円を切ったと聞いています。
 --クラブ設立のきっかけは。
 米国に住んでいた08年2月、日本熊森協会の冊子を読んで感動し会員になった。大台町での活動を知ったのは、昨年10月に帰国し伊勢市に住むようになってから。その森から流れ出る水を飲む地元の市民に活動を知ってもらいたいと思ったけれど、初めて住む伊勢に知人はいない。グループなら、市の広報紙で紹介してもらえるなどの支援が受けられると聞き、長女を含む4人で設立しました。会員は既に10人を超えました。
 --これまでの活動は。
 会報を2回出したほか、いろいろな集会でトラスト運動への協力を求めています。2月11日には、いせ市民活動センターで報告会を開きました。
 --環境保護に以前から関心があった?
 東京で生まれ育ち、東京五輪に向けた開発工事で自然豊かだった川が汚れ、川の断末魔の叫びを聞きました。また、夏休みなどに母の実家がある四国で過ごし、自分を無条件に受け入れてくれる自然に触れた。そんな体験から、地球と共に生きたいのなら地球に喜んでもらえる人間にならないといけないと思うようになりました。
 --今後の活動は。
 山林を購入できたら、次代を担う子どもたちと森に入り、地元の林業のエキスパートから指導を受けて森林保全活動をしたい。具体的には、木の皮をはぐ、巻き枯らしという女性や子どもにもできる間伐方法などを通じ、人類として生きる知恵の受け渡しをし、地球に望まれる人間を形成する場をつくりたい。
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 ■人物略歴
 ◇みうら・みえ 東京都品川区生まれ。23歳で結婚し、夫の転勤に伴い横浜市や茨城県、米国などで生活した。茨城県在住時には牛乳パックのリサイクルルートの確立など、ごみ減量活動に参加。帰国後の住まいとして伊勢市を選んだのは、夫の実家がある名古屋に近く、水源となる宮川が汚れていなかったから。宮川流域ルネッサンス協議会の活動にも参加している。トラスト運動に関する問い合わせは三浦さん(0596・29・1104)へ。