ID : 14936
公開日 : 2010年 2月 8日
タイトル
搬出間伐で山を元気に/「こにふぁくらぶ」
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新聞名
四国新聞
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元URL.
http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/culture/article.aspx?id=20100207000061
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元urltop:
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写真:
写真が掲載されていました
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毎週土・日曜日に、香川県内各地の山林で整備を行う「こにふぁくらぶ」。山林所有者の高齢化などで放置林が増える中、人工林の保全に取り組んでいるボランティアだ。
同クラブは、実践的な森づくり活動を目指す有志が集まり、1999年に設立。「こにふぁ」は針葉樹を意味し、名前の通りスギ、ヒノキの手入れが中心。年齢層は40から80歳代と幅広く、森づくりが初めての人でも、活動を通じて技術を身に付け、数年でチェーンソーを自在に扱えるようになる。
夏は下草刈りや竹林伐採、木の成長が止まる冬は枝打ちや間伐がメーン。設立当初からのメンバーで、現在は会長を務める津久井進さん(72)は、「人工林は人の手できちんと管理し、育った木を活用しなくては。枝打ちや間伐で林内に日光を入れると、下草の環境が整い、土砂崩れなどの危険性も少なくなる」と語る。
当初は切った木を搬出しない「切り捨て間伐」を行っていたが、間伐材の再利用を目指して、2年前から「搬出間伐」に切り替えた。材は徳島県の市場に運び、競りにかける。搬出まで手掛けるボランティア団体は全国でも珍しく、意欲的な活動は県の「ボランティア大賞」や林野庁の「間伐・間伐材利用コンクール」などで数々の賞を受けた。
活動フィールド拡大に向け、会員の増強が課題だ。津久井さんは「香川の山林は規模が小さく活動しやすい。先人が培った知識と技術を学びながら、無理なく効率的にできることを模索していきたい」と語っている。