ID : 14932
公開日 : 2010年 2月 5日
タイトル
温室効果ガス:県内の総排出量、07年度で906万5000トン /高知
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/kochi/news/20100205ddlk39040643000c.html
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元urltop:
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写真:
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◇90年度比で8.6%増 県内の二酸化炭素など温室効果ガスの総排出量が、07年度現在で906万5000トンに上り、90年度比で8・6%増加していることが分かった。一方、間伐による森林の温室効果ガス吸収量も増加しており、相殺したトータルでみると同比5・2%減となり、2010年度までに6%減とする目標に対し、県は達成可能との見方を示している。
県は地球温暖化対策地域推進計画(08~10年)で、京都議定書に合わせて6%減を設定。来年度から始まる次期計画の策定に向け、国のガイドラインに沿い07年度までの排出量を計算した。
その結果によると、温室効果ガスの総排出量は05年度の943万5000トンをピークにその後は徐々に減少傾向にあるが、90年度比では依然高水準にある。一方で間伐などの整備を進めた結果、森林吸収量は115万3000トンに達しており、総排出量から吸収量を差し引くと791万2000トンとなり、90年度比で5・2%減となった。
排出量を七つの部門別に90年度比で見ると、自家用車の排出量を示す運輸部門は、保有台数が1・7倍に増加したことを受け64・1%増。一般家庭と業務系に分かれる民生部門は、OA機器の導入や世帯数の増加に伴い30・1%増となった。一方、耕作放棄地の増加などで農業部門は45・5%減となった。
目標達成まで残り0・8%分の削減が必要だが、県環境共生課は「間伐に加え、不景気による産業の停滞を考慮すれば達成できるのでは」と分析。だが、県経済の活性化も県政の重要課題なため、同課は「生産量を増やした上での省エネがベスト。民間企業の省エネ機器への移行を助成するなど、県としても支援していきたい」と経済と温室効果ガス削減との両立を図る考えだ。