ID : 14439
公開日 : 2009年 12月17日
タイトル
Jパワーなど、木質燃料製造会社を宮崎県に設立
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新聞名
日経ネット九州版
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元URL.
http://www.nikkei.co.jp/kyushu/news/200912170000002233.html
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元urltop:
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写真:
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Jパワーと宮崎県森林組合連合会は16日、建材などに利用できない間伐材や木くずを使って、ペレット状の木質燃料を製造・販売する新会社を宮崎県に共同出資で設立したと発表した。2010年度内をめどに年産能力2万5千トンの工場を県内に建設する。Jパワーの松浦石炭火力発電所(長崎県松浦市)にペレットを運び、発電用燃料として活用する。
Jパワーと同連合会はこれまで利用されていなかった間伐材などを燃料として活用することで、林業者の収入増につなげられるうえ、二酸化炭素(CO2)を年間約4万トン削減できると見込んでいる。
新会社は宮崎ウッドペレット(宮崎県小林市)。資本金は3億円で、Jパワーが98%、残りを同連合会が出資した。ペレット工場には約10億円を投資。同連合会が間伐材などを供給、工場で粉砕・乾燥・圧縮成型してペレットに仕上げる。当初10人を雇用し、最大20人まで増やす。宮崎県は新会社の事業に10年度に約4億円を補助する予定。
製造したペレットは松浦石炭火力(出力100万キロワット×2基)にトラックで運搬し、10年度末から石炭と一緒に粉砕してボイラーで混燃させる計画。ペレット使用による発電の電力量は年間約4500万キロワット時。
間伐材などを使ったバイオマス(生物資源)発電はJパワーでは初めて。同社は松浦石炭火力での状況を見極めたうえで、他の発電所にも広げることを検討する。