ID : 14385
公開日 : 2009年 12月11日
タイトル
間伐材生かし上田に活気を NPOが空き店舗で飾り付
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新聞名
信濃毎日新聞
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元URL.
http://www.shinshu-liveon.jp/www/topics/node_138423
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元urltop:
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写真:
写真が掲載されていました
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森林保全に取り組むNPO法人「フォレスト工房もくり」(上田市真田町傍陽、余頃友康理事長)が、上田市中心部の五つの街で、カラマツの間伐材で作った木工品による景観整備を進めている。空き店舗の物寂しい雰囲気を少しでも良くしようとの試み。天神、松尾町、海野町、原町の各商店街、旧北国街道の町並みが残る柳町で1カ所ずつ整える。
空き店舗入り口のガラス戸や塀に城下町の雰囲気を醸し出すような飾り格子を取り付けるほか、休憩用のベンチや花を植えるプランターなどを置く。設置場所は各商店街の振興組合と相談して決めた。空き店舗の入居者が決まったら、木工品は別の場所に転用していく計画だ。
木工品の制作や取り付けは、上田小県地域の建具や家具の職人でつくる「フォレストライフ協同組合」が担当。今年夏に長和町で間伐されたカラマツに防腐加工を施し、着色して活用した。もくりが交付を受けた本年度の県の「地域発元気づくり支援金」約120万円を充てている。
10日には上田駅近くの天神商店街で、同組合事務局長の福田博史さん(41)らが作業。空き店舗入り口の塀に立て掛けてあった傷んだ竹の柵を撤去し、飾り格子を取り付けた。16日には海野町商店街で除幕式典を開く。
もくりの理事も務める福田さんは「地域資源を生かしたぬくもりのある木工品で街づくりの役に立ちたい」。天神商店街振興組合の細野馨理事長(73)は「天然素材が良い。1人でも多くの人に見てもらいたい」と話している。