ID : 14211
公開日 : 2009年 12月 2日
タイトル
木質チップボイラー導入へ 唐津市の温泉施設
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saga/news/20091202-OYT8T00036.htm
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元urltop:
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写真:
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灯油9割減 CO2は448トン削減 唐津市は、同市七山にある鳴神温泉「ななのゆ」に木質チップボイラーを導入する。灯油の使用量を9割減らすことで二酸化炭素(CO2)の排出量を年間448トン削減できるうえ、間伐材などの利活用で地域循環型社会が実現できるとしている。温泉施設での木質チップボイラーの導入は県内初となる。
市は4月にバイオマスタウン構想を策定。林地の残材や建設廃材などを活用する木質バイオマスを進める。その一環として、ななのゆの灯油ボイラー2基で使用している年間20万リットルの灯油の量を減らすため、チップボイラーの導入を研究してきた。環境省の地域グリーンニューディール事業を受けて県が基金(8億2300万円)を造成、100%補助が受けられることから事業化を決めた。
木質チップボイラーは、4センチ角のチップを燃やす。ボイラーとチップ置き場が必要で、総事業費は約1億円。市は12月議会に提案した一般会計補正予算案に実施設計料約320万円を盛り込んでおり、2010年度末までの稼働を目指している。運転が始まると、灯油ボイラーは運転開始時を中心に使い、あとはチップボイラーをたく。
チップの使用量は年間1000トンを予定。灯油の年間使用量は現在の10分の1の2万リットルにする。これに伴い、年間498トン排出しているCO2を50トン程度に抑えられるとしている。燃料費も年間約200万円削減できるという。
坂井俊之市長は「チップには地元産の間伐材などを用いることも検討している。雇用も生まれると期待している」と話している。