ID : 13719
公開日 : 2009年 10月22日
タイトル
温室効果ガス2年連続減 07年度1万トン削減
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/news/20091026-OYT8T01305.htm
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元urltop:
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写真:
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県は、2007年度の県内の温室効果ガス排出量が2年連続で減少したと発表した。削減幅は1万トン(0・1%減)にとどまり、県が10年度の達成を目指す独自目標まで236万トンが残る。一方、08年度から始まった温暖化県民運動は一定の成果が見込めるとし、県は「家庭や事業所での省エネは確実に進んでおり、さらに取り組みの輪を広げたい」と期待している。
県環境企画課によると、07年度の排出量は計1003万トン(CO2換算)。京都議定書の基準年度(1990年度)と比較すると21・5%増となる。2010年度の数値目標「基準年度比7%減の767万トン」には、さらに236万トンの削減が必要となる。
ただし、残り236万トンのうち165万トンは、計画的な整備、管理を行うことで森林がCO2を吸収したとみなされる「森林吸収源対策」として計上する予定。県は、残りの約71万トンを実質的な目標値としている。
排出量の内訳は、CO2が916・7万トン(構成比91・4%)と大半を占める。部門別では、軽乗用車の保有台数減、ガソリン・軽油販売量減などの要因があった「運輸部門」で前年度比6・7%減となったが、製造業など「産業部門」が同3・3%増えるなどし削減幅が伸びなかった。
08年度以降の“光明”として期待されるのが、家庭、事業所に対し具体的なCO2削減行動を求める「県地球温暖化防止アクションプログラム」。08年度開始の取り組みで、家庭に「1人1日1キロ削減」、事業所に「10年度までに12%削減」の目標を促している。
08年度は、1万2860世帯、101事業所が活動に登録。各世帯が1日1キロ削減したと仮定した推計削減量は計1万4504トンとなる。また、101事業所が提出した「削減計画」によると、2010年度までに計13万8518トンの削減が期待できるという。