ID : 12015
公開日 : 2009年 6月 4日
タイトル
森林整備の課題 /神奈川
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/kanagawa/genbakara/news/20090605ddlk14070181000c.html
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元urltop:
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写真:
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林業の衰退で山は荒れ放題。森林の荒廃でCO2(二酸化炭素)の吸収量が減り、地球温暖化を防ぐCO2削減の障害となる。森林の手入れには間伐が不可欠で、国もやっと力を入れ出した▼だが、問題があ
る。間伐材を運び出す林道がお粗末。1ヘクタールあたりの林道は全国平均16メートル、県平均6メートル、相模原市ではわずか3・9メートル。伐出できず山に放置されて林地残材に。林道の整備が急務だ▼もう一つは間
伐材の利用方途。住宅材には不向きが多い。製紙メーカーはパルプ材にほとんど使っていない。残材で放置したらCO2を排出する▼で、木質バイオマス資源の炭素材リグニンが注目を浴びる。研究開発が進み、太陽
光発電のパネル材などに利用されるめどがついた。パルプ生産で排出されるリグニンなど有機物は燃料扱いの現状だ▼リグニンを高純度で精製する技術開発の成果をもって、相模川水系での間伐材利用プロジェクト
に期待が膨らむ。