ID : 12020
公開日 : 2009年 6月 8日
タイトル
間伐材でシカをブロック ヒノキ1400本被害なし
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新聞名
47NEWS
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元URL.
http://www.47news.jp/CN/200906/CN2009060801000015.html
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元urltop:
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写真:
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シカによる樹木への食害が全国的に広がる中、大分県は、ヒノキの幹の周りに間伐材を積み重ねることでシカを近づけない対策を考案、成果を上げている。造林地に放置されていた間伐材を有効活用する
こともあり、関係者の注目を集めている。
県は実証試験を昨年3月から別府市の約4ヘクタールの民有地で開始。作業員10人が3日かけて、樹齢約30年のヒノキ約4千本のうち1400本の幹の周りに、適当な長さに切った間伐材を高さ約1メートルまで積み上
げた。1年後、ふんなどシカがいた形跡が残っていたが、1400本に被害はなかった。
同県のシカ生息数は2万8千~14万2千頭で、幼木が食べられたり、成長した木が樹皮を食べられて枯死する被害が増えている。幹に防護ネットを巻くなどの対策は費用や労働力の問題で定着していない。
対策を考案した森との共生推進室の高宮立身広域普及指導員は「効果が何年持続するかが課題だが、同じように間伐材が発生するスギ林などでも効果が見込める」と話している。