ID : 11923
公開日 : 2009年 6月 2日
タイトル
国の補正に早期対応 県議会 一般質問で大澤知事
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新聞名
群馬建設新聞
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元URL.
http://www.nikoukei.co.jp/gunma/200906/20090602/kj090602_01.htm
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元urltop:
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写真:
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県追加補正で補助事業費170億円-。1日、県議会一般質問が行われ、県の大澤正明知事は、先月29日に国会で成立した国の補正予算約13兆9000億円を受け、県の追加補正に言及。補助公共事業費に
ついては、県土整備部関係を中心に約170億円を見込んでいると明かし、今議会で追加補正を提案するなど早期に対応する。また、経済対策で創設された「地域活性化・経済危機対策臨時交付金」に関しては、本県分
で約74億円が配分される見通しで、安全・安心の実現や地球温暖化対策などに充当、7月にも臨時会を開き提案する考えだ。
これは、岩井均県議会議員(自由民主党・ポラリスの会)の一般質問に対し、回答したもので、大澤知事は「国の経済危機対策に対応する県の補正予算の事業内容としては補助公共事業費の追加が挙げられる。現在、事
業を進めている箇所や来年度以降に着手する予定の箇所を前倒しして実施する予定で、早期完成を図る」と意気込んだ。
また、地域の実情に応じ、さまざまな事業に活用できる同交付金について、大澤知事は「本県の実情に合った内容で、事業化を検討していきたい」と答弁した。
これらのほか、大澤知事は複数の基金事業の創設や常設を考えていると述べ、地域医療の再生をはじめ、介護職員の処遇改善、医療施設および社会福祉施設の耐震化など、各種基金の目的に沿った事業の実施に取り
組む意欲を見せた。
予算審議は、補助公共事業の追加予算案を今議会へ上程するが、これ以外の事業に関して、大澤知事は「情報収集を進め、全庁的に予算化の検討を行っているところ。これらについても予算案がまとまり次第、早期に
事業実施に移すことが大事」と強調し、9月定例会を待たずに、7月ごろの臨時会開催を見込む。
岩井県議は、森林・林業関係の補正予算に対しても質問し、答弁に立った県環境森林部の入沢正光部長は「治山林道事業に対する国の補正予算が1000億円、緑の産業再生プロジェクト(23年度まで)に1280億円が
組まれた。このプロジェクトは、基金によって森林所有者や地方自治体の負担を軽減する定額補助方式となっており、間伐や作業道整備などを一体的に支援を行うもの」と説明した。県の追加補正における補助公共治山
林道事業については、今議会へ提案する予定。一方の同プロジェクトに関し、入沢部長は「5月に入り、国の説明会を受け、それをさらに市町村や林業団体に説明し要望を取った。現在、3カ年の全体事業費や今年度の
事業計画などを取りまとめている最中」と経過と現状を示した。