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ID : 11331
公開日 : 2009年 4月15日
タイトル
里山整備高まる関心 森林税導入1年
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/news/20090414-OYT8T00964.htm
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元urltop:
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写真:
 
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県森林づくり県民税(森林税)が導入されて1年がたった。森林税で昨年度に実施予定だった里山の間伐は目標をおおむね達成する見通しで、住民自ら取り組む地域もあるなど、県民の森林整備への関心は 高まった。一方で、間伐材の利用促進といった課題も残る。(中島健太郎)
 長野市南部の信里地区は県が設定した12の「里山整備モデル団地」の一つ。森林組合などに間伐を依頼する地域が多い中、信里では地域住民が昨年7月に整備組合を設立し、自分たちの手で間伐に取り組んでいる。
 整備組合は5年間で約9ヘクタールの森を間伐する予定で、昨年度は信里小学校脇の斜面1ヘクタールを整備した。2か月かけて所有者の同意をとりつけ、農作業が一段落した10月、作業を始めた。
 まず必要だったのは、背丈以上に生い茂った下草やツルの刈り払い。草が枯れた秋になっても、わずか20メートル先のがけ下の池が見えない。カマなどで刈り取る作業に数日かかった。その後は、アカマツやナラなど の木を適度な間隔に残して、チェーンソーで伐採した。
 作業を進めるうち、森に山桜が何本もあることに気づいた。「そういえば、昔はきれいな桜が咲いていた」。地元の人たちも忘れていた山桜は、見通しのよくなった森で十分な日光を浴び、今年は地域住民の目を楽しま せるはずだ。
 作業には、信里小の児童約20人も参加した。整備組合事務局長の宮坂忠昭さん(68)は「高学年の子は、間伐の意味を理解したようだ。それだけでも、地域で取り組む価値があった」と振り返る。
 県からは、間伐面積などに応じて、約40万円の補助金が出た。ボランティアの力に負う部分が大きいが、必要経費は賄えた。今年度はハイキングコース沿いの森を整備し、間伐材を使ったベンチも作る。
 県森林政策課によると、森林税による補助事業で、昨年度は約1700ヘクタール(2月末現在)の間伐が行われた。目標の2000ヘクタールには達していないが、丁寧な間伐を行った地域が多かったためという。
 所有権が細分化された森林の地権者から同意を得る「集約化」も、目標を上回る約2500ヘクタールに上った。
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