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ID : 11084
公開日 : 2009年 3月31日
タイトル
大ロジスティクス研 国産木材安く、初の取引サイト
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新聞名
フジサンケイ
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元URL.
http://www.business-i.jp/news/venture-page/news/200904010096a.nwc
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元urltop:
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写真:
  イラストが説明として掲載されていました
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建設会社のkodo.cc(コードー・ドット・シーシー、三重県四日市市)は早稲田大学ロジスティクス研究所(東京都新宿区)と手を組み、高品質の国産木材を輸入材並みの低価格で流通させることを目指す初の会 員制取引サイトの運営に乗り出した。国内林業の振興と現在2割強にとどまる木材自給率の向上を後押しするのが狙いだ。
 ◆手数料 予定額1%
 全国の工務店の参加を募って住宅建材を中心とする発注リストを掲載し、一貫生産や中間流通の省略などの経営努力で価格競争力を高めている各地の森林組合や木材業者が直接検索できるようにした。条件に合っ た受発注の成約をネットで完結させ、国産材の買い手と売り手を容易に結び付けられる。
 取引サイト「林(りん)サク」(http://www.rinsaku.jp/)は会員登録無料=写真はトップページ。
 発注者は必要な木材の種類や工期、予定金額などの情報をサイトに入力すると、検索相手から寄せられた不明点などの質問にその都度答え、最終的に受注を決めた売り手から「紹介希望」のメールが届く。
 発注者は相手の意思を再確認して「OK」を出し、改めて信用を裏付ける詳しい企業情報などを互いに開示した時点で、予定額の1%の紹介手数料を双方がサイト側に支払う。ただし虚偽の入力情報があった場合は免 責される。成約後の代金支払いや品質上のトラブルなどの責任は当事者が負い、「林サク」はあくまで取引の場を提供する。
 初年度に受発注者双方で合計1万社・組合の会員獲得と、成約に至った国産材の活用で新築木造住宅1000棟相当の施工実績を目指す。木造新築1棟分の骨組み部分の構造材で予定額は平均200万円の見通し。年 間4000万円の手数料収入を見込む。
 ◆価格 輸入品と互角
 林野庁によると、1950年代まで100%近い水準にあった木材自給率(製材用、合板用、パルプ・チップ用の合計)は、輸入材に押され2002年に18.2%にまで低下した。しかし、一昨年来のロシア産の輸出規制の影 響で国産シフトが進み、08年は前年比2ポイント増の24.6%を見込む。
 古くからの複雑な権利関係や流通過程、担い手の高齢化などがさらに競争力を弱める悪循環を招き、産地では余分な枝を間引きせずに出荷しないままで放置され、山林が荒れて貴重な二酸化炭素(CO2)吸収機能の 低下も危惧(きぐ)されている。
 しかし、一部では一本の木から取れるつなぎ目のない無垢(むく)材の伐採から製材、組立前の機械加工(プレカット)まで一貫した出荷体制を整え、輸入材に引けを取らない競争力を持つ業者も現れ、販売先の確保が 急務となっていた。
 kodo.ccの立花哲也社長は「スギ材の場合で4割以上安い見積もり価格を提示できる業者もあり、輸入品と互角の戦いができる」と取引の拡大に期待を寄せている。
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