ID : 10958
公開日 : 2009年 3月18日
タイトル
間伐材で魚礁効果着々 静岡市と由比港漁協
.
新聞名
静岡新聞
.
元URL.
http://www.shizushin.com/news/social/shizuoka/20090319000000000019
.
元urltop:
.
写真:
.
静岡市清水区の由比沖で昨年3月から行われている魚礁事業で、同市と由比港漁協は17日、同沖合約800メートルの海底に間伐材で造った魚礁6基を新たに設置した。
地元産の木材を材料に組み立てた魚礁は三角柱状の構造体で、一辺約4メートル、総重量約13トン。周りに立ち木を取り付け、魚のすみかとなる“海底の森”を想定している。クレーン船を使って1基ずつ沈めた。
同事業は、遊漁船の燃費対策と行政の展開する放置林対策を同時に進めることを目的に始まり、昨年3月上旬には同じ海域に7基を設置した。由比港遊漁船組合の原剛組合長は「漁場作りを1年間続けたことで魚が密
集するようになった。由比沖で有名な根付きのアジなどの釣果も上々で、釣り客にも好評」と声を弾ませている。
同市は本年度の「木製魚礁設置事業」として約180万円を投じた。同市水産漁港課の高橋賢二主任技師は「豊かな森林形成と海洋環境づくりに貢献できる」と手応えを感じている。
同組合などは今後、潜水調査を行い、漁場の定着を見守っていく。