ID : 10911
公開日 : 2009年 3月17日
タイトル
にいがた経済:バイオマス資源をフル活用 上越にリサイクル施設
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/niigata/news/20090317ddlk15020051000c.html
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元urltop:
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写真:
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生ごみ、下水汚泥、間伐材…市内の家庭生ごみ、3年後全量処理へ
生ごみや下水汚泥、間伐材などを「バイオマス資源」としてリサイクルする施設が上越市頸城区で稼働を始めた。同市のリサイクル会社「上越マテリアル」などが出資する上越バイオマス循環事業協同組合が建設した。
既存の上越市営処理施設と合わせ、3年後には市内の家庭から出される生ごみ全量がリサイクルされる見通しだ。
上越バイオマス循環事業協同組合の新施設には生ごみからバイオガスを取り出し、下水汚泥を乾燥させる設備がある。家庭や飲食店、スーパーなどから集められた生ごみは細かく砕かれた後、発酵槽で約20日間かけ
てバイオガスを発生させる。バイオガスは下水汚泥を乾燥する燃料として使う。乾燥させた汚泥はセメント工場に引き取ってもらい、セメント製造の燃料として利用される。
上越市では昨年4月から市内全域を対象に家庭生ごみを分別収集している。総量は推計で年間約1万3000トンだが、リサイクルされているのはまだ一部。約4割が既存の市営施設「汚泥リサイクルパーク」で発電など
に再利用されている。上越バイオマス循環事業協同組合は段階的に処理量を増やし、残りの家庭生ごみをすべてリサイクルする計画だ。
新施設には廃食油をバイオディーゼル燃料に、間伐材をペレット燃料にそれぞれ加工する設備もある。バイオディーゼル燃料は量が少なく、施設内の作業車両に使う。ペレット燃料は外部への販売を図っているが、まだ
利用は進んでいないという。