ID : 10814
公開日 : 2009年 3月 9日
タイトル
日本製紙、無花粉スギの増殖効率100倍アップに成功
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新聞名
IBTimes
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元URL.
http://jp.ibtimes.com/article/biznews/090311/31016.html
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元urltop:
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写真:
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日本製紙<3893>は10日、独自のバイオ技術を用いて、無花粉スギの挿し木方式による増殖効率を従来比約100倍に高めたと発表した。
同社は、森林総合研究所の材木育種センターが開発した無花粉スギ「爽春(そうしゅん)」を用い、同社独自の「光独立栄養培養技術」で挿し木方法を行った。従来の挿し木方法では、最低20cmの枝を挿し穂として用い
る必要があり、短期間での増殖が困難であったが、同社が開発した同技術を用いると、2cm程度の枝からでも十分に苗木として成長できたという。これにより、従来方法に比べて約100倍の挿し穂が得られるようになった
という。
光独立栄養培養技術とは、植物自身が持つ光合成能力を引き出すため、高濃度の二酸化炭素と水、光合成に必要な波長光の環境下で培養する方法である。同社は今後、この技術を無花粉スギの苗木を生産する他機
関へ積極的に提供していくという。