ID : 12194
公開日 : 2009年 6月19日
タイトル
県産材使い弦楽器「バンドーラ」作り 山守る心を…岡谷
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新聞名
信濃毎日新聞
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元URL.
http://www.shinmai.co.jp/news/20090621/KT090620SJI090005000022.htm
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元urltop:
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写真:
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県産材を使って小型弦楽器「バンドーラ」を手作りする講座が、岡谷市の諏訪湖ハイツで毎週土曜日に開かれている。諏訪地方を中心に女性10人でつくる実行委員会が、土石流が発生した2006年豪雨災
害を機に、山を守るため木材の有効利用を進めようと企画。20日も親子連れらがツガやアスナロの板と向き合って製作を進めていた。
実行委の女性たちはクラシック音楽を愛する子育て中の母親で、もともとは集まって音楽や子育ての話をしていた。豪雨災害の経験から、間伐や木材利用を通じた災害に強い森づくりの大切さを学び、講座を考案。じ
かに木に触れることで自然を慈しむ気持ちも伝えたい-との思いも込めた。
講座は、独学でバイオリンの研究、製作をしている中沢準一さん(59)=木曽郡上松町=が指導。形は参加者が自由にデザインし、のこぎりやのみ、やすりで胴の側面や表裏の板などを作り、接着剤で合わせていく。4
月に始め、秋には完成させる予定で、20日には形が見えてきた参加者も。「虫が好きだから」とカブトムシの形にした諏訪郡下諏訪町の共田修太朗君(5)は「(工作は)難しくないよ」と楽しそうだった。
講座は来年3月まで開き、完成後は演奏を楽しんだり、2台目を作ったりする。実行委代表の林みなさん=岡谷市=は「大人も、童心に帰って夢中になってほしい」と参加を呼び掛けている。参加費は1回500円(材料代
として別途1台1万500円必要)。各回午前9時~正午、午後1~4時の2部構成でいずれかに参加する。問い合わせは林さん(電話090・2669・1121)へ。