ID : 10448
公開日 : 2009年 2月11日
タイトル
森林火災、発生件数が前年同月比5割増―国家林業局
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新聞名
サーチナニュース
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元URL.
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0211&f=national_0211_008.shtml
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元urltop:
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写真:
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中国国家林業局が11日に行った干ばつと森林火災に関する記者会見で、同局森林公安局の杜永勝局長は、2009年1月の森林火災の発生件数は前年同月比49%増の651件だったと発表した。損害面積は34.
7%増の2005ヘクタールだった。
関連写真:そのほかの火災に関する写真
杜局長は、09年になってからの森林火災の特徴として◆発生が一部地域に集中している◆人的原因によることが多い◆規模拡大の前に消火に成功している――を挙げた。
1月には雲南省、湖北省、河南省、山西省で森林火災が多発した。人的原因としては、野焼き、春節期間の観光客による花火や爆竹の引火などがある。これまでの調べでは、森林火災の約9割が人的原因によるものと
みられている。
ただし、森林火災の多くは低木が燃える程度のもので、発生件数や損害面積は08年より増加したが、95%は発生当日に消し止められたという。
森林火災発生の懸念要素としては、◆広い範囲で干ばつが続いていること◆08年に中国南部を襲った大規模な雪害で森林地帯の防火施設が破壊され、復旧率が56%にとどまっていること◆火元の管理が難しくなっ
ていること――を挙げた。
火元の管理では、植林や造林が盛んになったことなどで森林地帯での人の活動が増え、失火の可能性が増大したことを挙げた。先祖供養を行う清明節や5月1日のメーデーなどの際には、屋外で火を使う人や花火や
爆竹で遊ぶ観光客が増加しつつあることも、森林火災の危険を招いているという。
写真は雲南省昆明市郊外普寧県で2月2日に発生した森林火災。この火災で、現場で状況調査を行っていた県林業局防火弁公室の李昆朋主任が死亡した。風向きが急に変わり、火に囲まれて脱出できなくなったとみら
れている。(