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ID : 10198
公開日 : 2009年 1月21日
タイトル
木製の落石防止柵を試験導入 紀州材の活用
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新聞名
紀伊民報
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元URL.
http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=160781
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元urltop:
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写真:
  写真が掲載されていました
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県林業試験場(上富田町)は、世界遺産を訪れた観光客に紀州材の良さを知ってもらい、間伐材の有効利用につなげるために開発した木製落石防護柵を、1月から田辺市本宮町で試験導入した。紀州材に掛 けて「木集型(きしゅうがた)ロックフェンス」と名付けた。評価されれば2010年度から県の事業で本格導入を働き掛ける。

 今回試験導入したのは、湯の峰温泉にある田辺市営駐車場の2組計6メートル。柵に使用しているのは直径14センチ(原木16センチ)、長さ3メートルの間伐材。鉄柱で挟んで固定している。
 これまで木材が一瞬の衝撃にどれだけ耐えられるかという研究データがほとんどなかったため、06年度から同試験場で研究していた。安全性を確かめる衝突実験では、設計値の5倍の衝撃まで持ちこたえ、耐久面で は防腐薬剤を加圧処理することで約10年持つことも分かった。
 井戸聖富研究員は「多くの人に見てもらい評価してほしい。建設費については、現在主流の網とワイヤロープを組み合わせた金属製の1・3倍掛かるが、さらに安く作るために研究を続ける」と話している。
 県内は山間部と海岸線に道路が多く、県事業だけでも毎年、延長約3キロの鉄製落石防護柵が整備されている。
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