ID : 9637
公開日 : 2009年 3月10日
タイトル
アジなど魚の群れ確認 豊岡・津居山沖の間伐材魚礁
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新聞名
神戸新聞
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元URL.
http://www.kobe-np.co.jp/news/tajima/0001745497.shtml
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元urltop:
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写真:
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昨年三月、豊岡市津居山沖に沈めた間伐材を巻き付けた魚礁について、豊岡市はマアジなど魚の群れが周辺で確認され、一定の効果があったと発表した。同市は二〇〇九年度も竹野沖で同様の魚礁を沈設
する予定にしている。(宮下裕史)
魚礁は一基で、高さ十三メートル、内部の容積約八百六十五立方メートル。鉄鋼製の柱に、但東町内の市有地で伐採したヒノキの間伐材約五十本を枝や葉がついたまま巻き付けた。コンクリートなどの魚礁とは違い、短
期間で魚の餌となる微生物が発生し、魚が集まることが期待されていた。
調査は神戸市内の業者に依頼。水中テレビカメラを遠隔操作して魚礁周辺を撮影。個体数の多い魚については一立方メートル当たりのデータなどから実際の個体数を推定した。
その結果、十五種類の魚を確認。数量は多い順から、小型マアジ(平均全長十センチ)=九千六百匹▽大型マアジ(同二十五センチ)=九千匹▽ウマヅラハギ(同三十センチ)=百二十匹▽マダイ(同十センチ)=四十
六匹-と続いた。
群れの状況では、マアジが魚礁の周辺を大きく周遊。そのうち小型マアジは間伐材の近くに多くいた。ウマヅラハギは間伐材についた生物を食べながら、魚礁内外を泳いでいたという。
調査結果について、同市農林水産課では「早期の効果が認められた。来年度は、竹野沖の浅い場所に沈設してその効果を探りたい」としている。