ID : 865
公開日 : 2006年 4月24日
タイトル
間伐材 無料でどうぞ 関市が「溜まり場」開設
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新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/00/gif/20060425/lcl_____gif_____006.shtml
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元urltop:
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写真:
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関市が間伐材を市民に無料提供し、利用方法のアイデアを考えてもらうユニークな施設「木と喜の溜(た)まり場」が二十五日、同市武芸川町八幡にオープンする。本年度二百ヘクタールの間伐を計画してい
る市にとって、間伐材の有効利用は大きな課題。市は「溜まり場」をアンテナ施設として生かしながら、市民とともに利用方法を探っていく方針だ。(田中 富隆)
間伐材を使った建物は、山小屋風で無人販売所のようなスタイル。約二十八平方メートルの床にスギやヒノキの間伐材を置き、市民に自由に持っていってもらう。代金はいらないが、その代わりに間伐材利用のアイデア
や森林整備への意見などを、施設内に設置したポストに入れてもらう。市民から寄せられたアイデアは、今後の森林整備に生かしていく。
「溜まり場」は、森林整備への理解を深めてもらうため市が計画した試み。中濃森林組合と協力し、当面は市武芸川事務所、武芸川温泉周辺の私有林八ヘクタールから出る間伐材のうち、市場に出せない分を無料で市
民に提供する。今後は、他の山林の間伐材も提供していく。市民から、長さや太さなど欲しい間伐材のサイズ希望があれば、できるだけ対応するという。
間伐材のうち、市場に出せないものは山林に放置されることも多かった。市林業振興課は「間伐材を使ってもらうことで木が生きる。いすやテーブルを作るなど自由に使ってほしい」と話し、施設利用者が定着すること
を期待している。
市では「溜まり場」の利用状況を見ながら、秋以降にも同じような施設を建設するという。