ID : 8645
公開日 : 2008年 8月29日
タイトル
木質バイオエタノール 森林総研、北秋田に実証施設
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新聞名
河北新報
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元URL.
http://www.kahoku.co.jp/news/2008/08/20080830t42017.htm
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写真:
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独立行政法人森林総合研究所(茨城県つくば市)は29日、秋田杉の間伐材などを原料とした木質バイオエタノールの製造施設を北秋田市内に建設し、秋田県立大や東大、早大などと共同で、バイオエタノー
ル燃料の製造実証事業に取り組むと発表した。
同市坊沢の市有地に、森林総研が約7億円をかけて、本年度内に製造プラントを建設する。バイオエタノール製造の効率化を目指し、2012年度まで、大学と連携しながら技術試験や製造施設の改良を進める。
原料は、地元林業者から秋田杉の間伐材などを買い取って確保する。木材チップに水酸化ナトリウム水溶液を加えて煮沸する「アルカリ蒸解・酵素法」によってエタノールを抽出。原材料1トン当たり250リットルのバイ
オエタノール生産と、1リットル当たり100円の生産コストの実現を目指す。
実証事業が終了する13年度以降、北秋田市は同施設を活用した木質バイオ燃料事業の展開を目指したい考え。市産業部は「地域の林業振興も期待できる事業。施設が将来、県北部の木材化学産業の拠点となるよう
に、関係機関と連携を深めたい」と説明している。
事業は、林野庁の森林資源活用型ニュービジネス創造対策事業の一環。北秋田市は、施設の活用策も視野に入れたバイオマスタウン構想の策定も予定している。