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ID : 8579
公開日 : 2008年 8月23日
タイトル
森の未来に出会う旅 高知大生ら手作り企画
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/kochi/news/20080823ddlk39040528000c.html
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元urltop:
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写真:
 
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◇木造建築の良さを全国に発信
 県北部・嶺北地方の豊かな森を舞台に間伐などを学ぶことで、木造建築に携わる人材を育成する大学生らのセミナー「森の未来に出会う旅」が22日始まった。高知大生ら実行委による手作りの企画。森の再生が課題 に挙がる中、学生に木造建築の良さを知ってもらうとともに、将来的な森の再生や地域活性化に向けた人的な土壌作りをしていくのが狙いだ。【服部陽】
 全国的な森林の荒廃は、昭和50年代以降に増加した輸入材に押されて国産材の価格が低下、林業経営が成り立たなくなったのが原因。そこで、実行委では林業の主な収入源になる住宅用材に着目した。林業での採 算性を考えながら、木造建築ができる設計士らの育成が重要と考え、セミナーを企画した。
 きっかけは高知大農学部森林科学科の3年生で実行委員長を務める井上将太さん(20)が2年前、土佐町の製材会社にインターンシップに行ったところ、林業が衰退し、地域経済が疲弊している現状を目の当たりにし たことから。「木造建築の良さを全国の学生を集めて学べないか」と考えるようになり、学生仲間と実行委員会を作り行政などの協力も得た。
 2回目となる今年は、県外の大学生ら16人が参加。この日、本山町の「汗見川ふれあいの郷清流館」であった開会式では、学生たちが意気込みを表明。富山大の礒部龍さん(19)は「環境にいい木材の利用方法を学び たい」。武庫川女子大(兵庫県西宮市)で建築を学ぶ秋元悠希さん(21)は「学校では学べない林業の現場に入るのが楽しみ」と話した。学生たちは28日まで合宿しながら、木造建築の基礎講義を受けるとともに、間伐体 験や製材所の見学などの実習に取り組み、山の現場や木の特性を学ぶ。
 学生の取り組みに、地元住民で作る「汗見川活性化委員会」の川村芳朗さん(56)は「学生さんが地域を肌で感じ、木造建築のすばらしさを全国に発信してほしい」と期待。井上さんは「大学で木造建築を学ぶ機会が少 なく、林業の現場を知らない学生は多い。セミナーをきっかけに森や木に携わる仕事に就き、木材産地と設計士らのネットワークが広がれば」と話している。
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