ID : 7774
公開日 : 2008年 5月26日
タイトル
違法伐採対策呼び掛け G8環境相会合が閉幕
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新聞名
中国新聞
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元URL.
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200805260234.html
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元urltop:
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写真:
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神戸市での主要国(G8)環境相会合は最終日の二十六日、鴨下一郎環境相が、温暖化対策や生物多様性などに関する議長総括を発表して閉幕。違法な森林伐採への対策や、二〇五〇年に世界の温室効果
ガス排出量を半減させる目標設定の必要性を強調した。廃棄物の発生抑制の重要性も示された。
生物多様性について議長総括は、違法な森林伐採が生物多様性の喪失につながることを強調。木材の輸入国と輸出国双方で、違法伐採の木材を市場から排除する努力の有効性に言及した。
多様性保全分野での発展途上国支援など国際協力の強化も打ち出しており、二〇一〇年、名古屋市での開催が内定している生物多様性条約締約国会議に向け、日本の対策強化が課題になる。
総括は、同条約の締約国会議でも議論が行われている、生物資源から得られる利益を適切に配分する制度の重要性にも言及。
温暖化対策では、昨年のハイリゲンダム・サミットで五〇年に世界の温室効果ガスの排出量を半減させることを「真剣に検討する」と合意したことを念頭に、七月の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)で、この合意
をさらに前進させる必要性を強調した。
今後十―二十年で世界の排出を減少に転じさせ、二酸化炭素の排出を大幅に抑えた低炭素社会を構築する必要性も示した。議長総括は北海道洞爺湖サミットに報告する。