ID : 7607
公開日 : 2008年 5月15日
タイトル
間伐材利用率、初の5割超/鹿県07年度
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新聞名
南日本新聞
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元URL.
http://www.373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=10643
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元urltop:
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写真:
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人工林で木を間引く際に出される「間伐材」の鹿児島県内の利用率が2007年度、初めて5割を上回ったことが、県の調べで分かった。間伐材は採算が合わず山に放置される例も少なくないが、外国産材の価
格上昇や、集成材などの用途が増えたことが、利用増につながったとみられる。
県森林整備課によると、国有林を除く県内のスギ、ヒノキの人工林は約19万5000ヘクタールある。長年2-3割台にとどまっていた県内の間伐材の利用率は、ここ数年で増加。05年度は37%だったが、06年度は46
%、07年度は52-53%に達する見通しで、利用促進が本格化した00年度以降、初めて5割を超えた。
県林業振興課によると、近年、新興国の需要や輸送コスト増などにより、外国産木材の価格は上昇傾向にある。これを受け、外国産材を中心に使ってきた九州の大型集成材工場や合板工場が、国産材の利用を増やし
ているという。
集成材などでは多少曲がった材でも利用できることから、これまで捨てられていた材でも、山からの搬出が進んでいる。また、細い材などで畜産用の敷料や製紙用のチップに使われる例も増えている。
県森林整備課の北之口泰哉・間伐推進企画監は「人工林が資源として成熟してきたこともあるが、間伐材の利用が5割を超えたのは想像以上」と話している。
地球温暖化対策のため、政府は温室効果ガス吸収源として森林整備を強化。県は08年度から「間伐推進5カ年計画」に基づき、年間8400ヘクタールの間伐を進めている。