ID : 7601
公開日 : 2008年 5月14日
タイトル
07年度林業白書 九州産スギの輸出好調 鹿児島や宮崎など 中国市場開拓に期待
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新聞名
西日本新聞
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元URL.
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/22249
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元urltop:
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写真:
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政府は13日、2007年度森林・林業白書を閣議決定した。木材輸出による林業の振興を取り上げ、先進事例として、鹿児島県の製材加工会社や宮崎県の森林組合が、九州産のスギ材を使った住宅を、中国
の富裕層に売り込んでいる取り組みを紹介した。
白書によると、木材輸出は01年以降増加傾向に転じ、07年は前年比19.7%増の115億円と、01年の1.6倍に拡大した。中国向けの伸びが顕著で、07年は34億円と全体の29.5%を占め、6年連続で最多だった
。2位は米国の19億円。
林野庁によると、輸出木材のほとんどはスギ材で、木目の美しさが中国の富裕層に人気。温暖な九州は戦後植林した人工スギの生育が順調で、今後の輸出拡大が期待できるという。
先進事例の鹿児島県の製材加工会社は、6月に中国・北京で開かれる住宅展で県産スギ材を活用した木造住宅を売り込む。宮崎県の森林組合は、昨年8月に上海であったインテリア展覧会に出展し、マンション内装用
の和室セットをPRした。
全国の輸出規模は国内生産高の0.2%。白書は市場開拓の課題として「輸出先の消費者ニーズを踏まえ、付加価値の高い製品を輸出する」ことを挙げている。
白書はこのほか、地球温暖化対策で、間伐など森林整備を加速させることを強調。京都議定書の温室効果ガス排出量削減目標を達成するためには「07年度から12年度までに、新たに120万ヘクタールの間伐を追加
」し、既存計画分と合わせ計330万ヘクタールの間伐が必要とした。