ID : 7560
公開日 : 2008年 5月11日
タイトル
空もよう:シラカバの功罪=去石信一
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20080511ddlk01070185000c.html
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元urltop:
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写真:
写真が掲載されていました
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僕は違うけれど花粉症にはつらい春。今年はシラカバ花粉の当たり年だ。偶然にも五輪の年の04年と00年もそうだった。
夏、気温が高く晴れた日が続くと、翌春に雄花が花粉をたくさんつける。風で飛ばして雌花に受粉させるから、多ければヒットしやすい。子孫を残すため、シラカバは4年に1度の大チャンスにかけるようだが、それが人
を困らせる。
台風や山火事で木々が失われた後、いち早く成長して森をはぐくむからマザーツリーとも呼ばれる。花粉があればこそなんて言っても、涙目、鼻水の人は納得できないでしょうね。
でも、シラカバが役立つのも確かなこと。樹皮は燃えやすいのでたきつけになる。春に取れる樹液を飲めば健康にもいいらしい。
「美深白樺(しらかば)樹液を楽しむ会」の成毛久規会長の話では、1本から5~10リットル採取できるけど、量は天気ではなく木の大きさで決まる。ただ、新葉が開いた後に出るので、取れ始める時期は天気に関係する
。暖かい今年は例年より1週間早い4月5日だったそうだ。
商品の「森の雫(しずく)」は180ミリリットル280円。無色透明で、ほのかな甘さがある。花粉症の人でもアレルギー反応は出ない。(