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ID : 7558
公開日 : 2008年 5月11日
タイトル
ワインにエコボックス すがすがしい木の香り
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新聞名
朝日新聞
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元URL.
http://www.asahi.com/komimi/TKY200805070083.html
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元urltop:
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写真:
  写真が掲載されていました
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山梨の県産ワインを県産林でつくった木箱でいかが――。スライド式のふたを開けるとすがすがしい木の香りがただよう。エコバッグならぬ「エコボックス」として何度も利用でき、環境に優しい。高級感も加わ ってPRにもなる。そんな取り組みが始まっている。(中島秀憲)


   ワインの木箱と製作者の飯島省二さん=山梨市南
 発案したのは、山梨市南の製材所勤務、飯島省二さん(36)と県森林総合研究所林業普及指導員の中桐秀晴さん(39)。03年に世界的な基準に照らして適正な森林管理が実施されていることを評価するFSC(Forest
 Stewardship Council)認証を受けた県有林と、代表的な県産品のワインを結びつけられないかと、昨年秋、ウッドボックス推進協議会を立ち上げた。
 木箱にはスギの間伐材を利用。従来の紙のケースなどに比べて、がっちりと丈夫だ。紫外線も遮断し、保存にも向いている。ひもの取っ手をつけ、持ち運びしやすくした。製作費は一箱千円。
 地元の5カ所のワイナリーの協力を得て、ワイン入りの約30箱を試験的に直売してもらったところ、すぐに完売。昨年11月には環境NPOが主催する「ストップ温暖化コンテスト」の山梨大会で優秀賞を受賞した。
 間伐材を利用することは、森林整備の促進にもつながる。使用済みとなった箱は、小物入れやガーデニング用にも使えるという。
 木箱には森林管理協議会(本部・ドイツ)の認証を受けたFSCのロゴマークを焼き印した。各ワイナリーからは、「独自の焼き印を入れたい」との要望も出てきているという。
 飯島さんは「日本では、まだ木箱入りのワインが少ない。環境にも配慮した木箱なので、多くの方に使ってもらい、山梨のワインをさらに売り出すきっかけになればうれしい」。中桐さんは「他のワイン産地との差別化を はかることができる。贈答用としての需要も見込める」と期待している。
 飯島さんのもとには、県外から箱だけの注文も来ているが、「県産ワインのために使ってもらいたい」という。
 問い合わせは飯島製材所内のウッドボックス推進協議会(0553・22・0462)へ。
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