ID : 7564
公開日 : 2008年 5月11日
タイトル
国内最大級の木質粉砕機開発 藤枝・富士鋼業
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新聞名
静岡新聞
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元URL.
http://www.shizushin.com/news/pol_eco/shizuoka/20080510000000000015.htm
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元urltop:
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写真:
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廃棄物リサイクル処理機械、プラント製造の富士鋼業(藤枝市、石沢誠也社長)は国内最大級の生産能力を持つ新型木質粉砕機「SPF500型」を開発し、販売を開始した。1台の粉砕機から生産する燃料チ
ップで年間数万トンの二酸化炭素(CO2)の削減が可能という。
建築廃材や間伐材などを長さ4、5センチの木材チップにし、粉砕機の上部から連続して投入。高速回転する約640枚のハンマーでこれらを細かく砕き、5ミリ程度のオガ粉状の小チップ(燃料チップ)を1時間に3トン
から4トン生産する。
セメント工場など熱需要のある工場で、燃料チップを化石燃料(石炭や石油など)の微粉炭に2、3%の量を混ぜて使うことで微粉炭の使用量をカットでき、燃料代などのコスト削減を可能にした。
木質バイオマスの燃料チップはCO2などの温室効果ガスを大気中に新たに増やすことのない「カーボーンニュートラル」な燃料であるため、環境保全にも貢献するとしている。
粉砕機とともに開発した木材チップに含まれる金属や石などの異物を自動的に除去する装置も併せて特許を出願した。
粉砕機は付帯設備を合わせると重量は約35トン、高さも10メートルと重量や大きさも国内で最大クラスという。価格は一設備当たり5000万円。